認知症は高齢社会にあってますます増加し、最近は比較的若い世代にも増えている。その予防は重大テーマであるが、タマネギが予防効果あると研究成果が発表され、サプリメントが製品化された。
タマネギには認知症予防効果がある。「北海道バイオインダストリー」はタマネギをまるごと加熱、成分として含まれている「トリスルフィド」が肌の老化を防ぎ、認知症の防止に効果大であるとの北海道東海大学西村弘行学長による研究成果を活用し、タマネギサプリメントの製品化に成功した。北海道東海大学発ベンチャービジネスとして、外部企業に委託し、ヤクハン製薬と協力、北海道大学や道立食品加工センター、医療ベンチャーの研究者が科学技術顧問団となり、研究をサポートしている。このタマネギサプリメントは主婦層に浸透しており、今後の売れ行きが注目をあびそう。健康食品分野では知名度の高い全国大手の健康食品会社との競争が必須である。
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タマネギサプリメントの効果や研究成果を立証し製品化がかなっても、問題は信用性と多方面への発進力。特に健康食品・サプリメント分野における消費者からの信頼度は今の時代最も大切なこと。「北海道バイオインダストリー」はタマネギサプリメントの生産のために、札幌近郊に広大な研究農場を作り、タマネギを無農薬栽培、一方、薬事法研修を受けるなどし、健康食品消費者や食品会社の視察を積極的に受け入れ、信頼感を高めている。医療ベンチャーの研究者も含む科学技術顧問団によるタマネギサプリメント効果の講演も行い、信用力・ブランド力の向上をはかり、店頭販売ではなく、顧客の紹介を通した信頼度中心の独自の通信販売をして、顧客を増やしている。
タマネギサプリメントの製品化の成功は科学技術顧問団の信頼度高い研究成果報告によるものが大きい。他にも豊富な天然素材を生かし、大学の「知」と協力・協働して製品の開発が地場産物を生かし、地場産業の活性化につながる。「北海道バイオインダストリー」はタマネギサプリメントの他に、行者にんにくやヤーコンを使った健康食品開発にも取り組み、大学ベンチャーの成功・協力はもとより、北海道の活性化につなげると志高く、関係者とりわけ北海道産業の発展を願う関係者の期待は大きい。
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